87歳の父、余命1ヶ月と言われてからの奔走

80代の両親と、これからのこと奮闘中!

[10]自宅で看取るべき?

週末の土曜日。朝、母に電話して薬をちゃんと飲んでいるか確認し、昼に兄が実家へ来ることを聞いて安心したので、久しぶりに遊びに出かけてしまいした。

 

真っ青な空に富士山が大きくそびえ、久しぶりに父のことを忘れて草原を歩いておりましたら、母の主治医から携帯に電話がかかってきました。

「お母さんは大丈夫ですか?」と聞かれ、わたしは青くなりました。母を残して遊びに来ていることを悟られないように、「薬はちゃんと飲んでます」と答えました。先生がわざわざ電話をかけてくるほど、母の病状は深刻だったのでしょうか? それなら入院の指示をしてくださってもよさそうな……。と、すぐに責任回避的な思考になっている自分に気がつきます。

 

電話を切ってからは、もうすっかり楽しい気分は消え失せていました。

 

昨日、母の診察のときに、主治医の先生に父の現状について話しました。父が余命1ヶ月と宣告されていて、転院先を見つけて手続き中であるということ。入院以来コロナでずっと父に会えないでいること。そのせいで母が急激に弱っていることを伝えました。すると先生は

訪問看護もありますから、自宅で御見取りしたらどうですか?」と言われてしまいました。わたしは、

「母にはもう父の世話をする元気はないし、わたしにも仕事があるので難しいです」と答えましたが、なんとも居心地の悪い時間でした。

 

ネットでいろいろな方の投稿を見ると、「1日でも長生きしてほしいから、大変だけど自宅で看護をしている」という内容が目立ち、わたしは落ち込みます。

 

そんなに簡単なことなんでしょうか?

 

わたしはひどい人間でしょうか……?