87歳の父、余命1ヶ月と言われてからの奔走

80代の両親と、これからのこと奮闘中!

[9]母が急激に弱まってきて

父が転院予定の施設と病院側が面談をして、病状を確認してから施設へ転院することになっているのですが、一向に連絡が来ません。

 

今日は母の行きつけの病院へ付き添う日です。母は咳がずっと続いていて食欲がありません。実家へ向かう途中、父が入院しているJ病院の前を通るとき、部屋があるはずの7階の窓を眺めます。実際には面会禁止で一度も会えないでおり、部屋がどこなのかも分からないのですが、いちおうそちらに向かって父に呼びかけます。心の中で

「パパ……」

その続きの言葉が見つかりません。

会いたいのは真実。でも、「長生きして」とは言えない自分がいます。もし施設に入居して、1ヶ月の余命と言われていたけれど、もっと長く、何年も生きてしまったら、予算がありません。。。

 

母と病院へ行きレントゲンを撮ってみると、母は誤嚥性肺炎になっていました。咳が続いていたのはそのせいだったようです。すぐに点滴を打つことになりました。母の腕に繋がれた点滴が一滴ずつ落ちるのを眺めながら、母の側で1時間ほど待ちました。ベッドの上で小さく丸まっている母に毛布が掛かっていますが、毛布が半分くらい余っています。若い頃は背筋がまっすぐ伸びて、同年代の女性より少し大きめな人だったのに、いつのまにこんなに小さく縮んでしまったのでしょうか?

 

大量の薬を処方され、実家に帰って来ると、テーブルの横に同じ薬が袋から一度も出されずに置きっぱなしになっています。

「薬、ちゃんと飲んでないの?」

と、母に詰め寄ると

「だって、何錠飲むとか、よく分からないんだもの」と小さく答えます。

わたしは慌てて近くのショッピングセンターで、飲み忘れ防止の1週間用ピルケースというものを買ってきて、母の薬を1日3回の四角く区切られた枠の中に仕分けました。

 

どうかちゃんと飲んでくれますように!